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第0039号 ~貸借対照表って書ける?
(更新日:2009年07月10日)
私は、12年間ほどある会計事務所に勤めました。
その事務所に入る前は、会計の「か」の字も関係のない業種でした。
入社試験に出された問題に「たいしゃくたいしょうひょう」を
漢字で書けという問題がありました。
“対借対象表”とでも書いたような記憶があります。
でも「相殺」は、日本語なので書けました。
貸借対照表は、日本語ではありません。会計の専門用語です。
今、先生の顧問先の社長に同じような問題を出したとしたら、
一体、何人の社長が正解を答えられるでしょうか。
きっと少ないと思います。
要は、先生や職員のみなさんが当たり前だと思っていること、
こんな簡単なことと思っていることが、
車を売る社長、お花屋を経営する店主たちには難しいのです。
私が前に勤めた事務所では、300人を超える勉強会を主催していました。
その中には、よその事務所にお世話になっている社長がほとんどでした。
すると、多くの社長たちは私にいろんな質問をしてきました。
私が「顧問料を払っているんだから、○○先生に訊いたらどうですか」と、
さらっと言うと「今さら訊けん」という答えばかりでした。
毎月顧問料を支払っているのに、今さら訊けないと言う社長ばかりです。
だから、見込み客とのパイプさえつないでおけば、
顧問先を増やすことは容易にできるものです。
また、先生や職員のみなさんが使う言葉は顧問先には通じません。
回転率? 分配率? 中間法人の廃止?
そのような言葉は、先生が知っていればいいでしょと顧問先は思っています。
だって、それが顧問税理士なんだからと。
車のパーツの名前、花の原産地が我々には分からないのと同じことです。
とにかく、目の前のお客さんとの垣根を取るように、
1cmでも段差を低くすることを徹底すべきだと思います。
それが理解できない事務所は、新規の顧問先を増やすことは難しいです。
まずは、新規を増やすことより既存の落ちを防ぐことを優先しましょう。
新規を増やすことより既存の落ちを防ぐことの方が思いっ切り厄介です。