2017年10月02日(月) ~ところで、オタクの商品は何?
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税理士事務所に12年間ほど勤めた弊社スタッフが、一所員の立場から所内、顧問先などを観察したものを好意を込めて思うままに書き綴ったコラムです。ご参考になれば幸いです。
ところで、オタクの商品は何?
2017年10月02日(月)
「御社の商品って何ですか?」とよく尋ねる。 先日もある老舗和菓子屋の店主にそう尋ねたら、何を今さらという顔をしながら 「まんじゅう、大福、芋ようかん」と自慢げに答えてくれた。 そのとき僕は「まったくダメだな」と嘆いた。そんなものは近所のスーパーどころか ドラッグストアの店頭にでも並んでいる。 そうだよ、お前んとこの主力商品はパンパースの横に並んでるんだぜ。 ハハハ、お笑いだぜ!と心の中で爆笑した。 いくら十勝産のあずきや良質の和三盆を使っていると自慢したところで、 そんなものはそこらじゅうの和菓子屋で使われている。 それでは差別化の「さ」の字にも御の字にもならない。あのね、 オタクにしかないものが商品だよね。 モノ自体に価値を見出すのではなく、よそにはないユニークなサービスや時間や空間を 提供すると考えれば自ずとヒントは出てくるはずだ。 では、結論に入ろう。「正確な決算書を作ります」「毎月、巡回監査を行います」 「相続対策に自信があります」と意気揚々にうたっているフツーの税理士事務所に 東京オリンピックまでの寿命はない。