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第0111号 ~モチベーションの高い職員の行く末
(更新日:2012年04月17日)
「年が明けた今年から」「確定申告も終わり、年度が変わった今月から」
そう思ってはみたものの、職員のモチベーションは一向に上がりません。
これは、多くの先生方に共通する悩みです。
でも、職員のモチベーションが高いことがそんなにいいことなのでしょうか。
私は「百害あって一利なし」と確信しています。
私の経験上、ヤル気があってモチベーションの高い職員は、
ほぼ間違いなく数年後には事務所を去ります。
考えてみれば当然の事で、志が高くヤル気のあるサラリーマンの行く末など
「独立」か「起業」のどちらかに決まっています。
税理士資格を有していれば「独立」。有してなければ「起業」。
どちらにしても、自分が担当していた顧問先企業を持ち去るでしょう。
しかし、そうさせたのは先生自身です。
職員に意識し、持ってもらいたいものは、たった1つしかありません。
それは「方向性の共有」です。
その反対に最も恐ろしいものは、
「方向性の間違った高いモチベーション」です。
職員にヤル気がなくてもモチベーションが低くても構いません。
それどころか、むしろ歓迎したいくらいです。
方向性だけ間違っていなければそれでいいのです。
そして、その方向性を示すことができる唯一の人物が、先生自身です。
すなわち、ヤル気があって志やモチベーションが高いのは、
先生だけで十分だということです。
職員の志やモチベーションが高くても、絶対に何一つ良い事は起こりません。
また、ほとんどの職員もそれを望みません。
職員は、一日でも長く働くことのできる環境を望み、
先生方がそれを提供してあげることが事務所の永続要件だと思います。
蛇足ですが「明るい職員」=「モチベーションが高い職員」ではありません。
見た目に暗い職員でも、モチベーションの高い厄介な人はいくらでもいます。