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第0047号 ~税理士が顧問先にできる社会的な使命とは
(更新日:2009年10月01日)
「税理士が顧問先にできる社会的な使命とは一体、何なのでしょうか?」
そのような質問をある先生に問うたことがあります。
間違っても、記帳代行や経営計画書を作成することではありません。
それは、業務です。税理士業務です。
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やって当たり前どころか、やらなければいけない通常の作業です。
先日、それを確認するために千葉県船橋市まで伺いました。
その先生は、13年間ほど東京管内の税務署に勤めていました。
しかし、徴収係だったため、その仕事が嫌で嫌でたまらなかった。
そう、滞納者の自宅へ行き「赤紙を貼る」のが辛くて仕方なかったのです。
耐えられなくなった先生は、税務署を辞めて民間企業で12年間ほど働き、
昭和51年に独立しました。
開業したものの顧問先は1社もありません。奥様と0からのスタートです。
当時、何もすることがないため、税理士会から頼まれた記帳指導を
必死にやり続けました。ただひたすらにそれをやり続けただけです。
そうするうちに、記帳指導をした社長たちから「うちと顧問契約を
結んで下さい」という大変ありがたい言葉をいただくようになりました。
それが今の事務所の原点なんだと。
そこで、最初に書いた「税理士が顧問先にできる社会的な使命とは?」を
先生にそれとなくぶつけてみました。
すると「いくら利益が出ても幸せだと感じるのはほんの一瞬だけだよ。
そのような幸せは長くは続かないよ。でも、喜びは続くものだよ」と。
税理士の使命とは、社会的な役割とは、
顧問先に利益を生ませることではなく、喜ばせることなんだと。
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幸せは、プラスになったときにしか感じられない。
喜びは、マイナスの状態でも感じることができる。
もうすぐ80歳になる大久保忠男先生。バリバリの現役どころか、
あと4~5年後には英検準1級を取得する予定と頑張っています。
不況の今こそ、税理士に課せられた使命を果たすときではないでしょうか。
いくら赤字でも顧問先を喜ばせることはきっとできるはずです。