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第0035号 ~必要な人材が優秀である必要はない

(更新日:2009年06月28日)

優秀な人材は大手企業に集中し、なかなか思うような人材が獲得できない。

これは中小企業でも税理士事務所でもまったく同じ悩みでしょう。

しかし、そもそも優秀な人材を採ろうとすること自体が間違ってはいないだろうか。

例えば、高学歴で性格も良く、ITに強い若者を顧問先の社長から紹介されたとします。
すると「滅多にお目にかかれない逸材だ。彼の力が発揮できる部署を新設してやろう」と
どうしても思ってしまいます。彼のステージを作ろうとしがちです。


でも、お察しのとおりそれが上手く行くことは稀でしょう。
結局、なんだかんだと高くついて終わるのが、世の常なのではないでしょうか。

そのようなイチかバチかの人材育成ゲームができるのは、
時間とお金がたくさんある大手企業だけの話です。


小規模の組織では優秀な人材など要らない。

「この部署に見合った者だけが欲しい。その者が優秀である必要はない」。

つまり「優秀な人材より必要な人材」を優先すべきなのです。


当たり前のことですが、この当たり前をちゃんと理解しているトップは残念ながら少ないです。


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